小劇場イカロスの森



2016年4月14日(木)
イカロスの森の小屋主、一本どっこさんが永眠されました。
■ 二ノ宮修生さんからのご挨拶 ■


大変遅くなりましたが、二ノ宮修生からご報告並びに御礼の挨拶を申し上げます。
去る4月14日の正午、イカロスの森の小屋主・一本どっこ(同時に私の妻である橋本美紀子)が逝去しました。
14日自宅で仮通夜、15〜16日にはイカロスの森にて通夜と葬儀を執り行いました。500人近い皆様がお別れに訪れ、人一倍寂しがりやだった故人も大喜びで旅立ったことでしょう。ここに篤く御礼申し上げると共に、いま初めて知ったという皆様へのご報告に代えさせて頂きたいと存じます。

気丈で気働きが利いて、分け隔てなく人と接する、そんな人柄が周囲を惹き付けるのでしょうね、「みきさんの、どっこちゃんの為なら何でもしたるわ」そんなふうに助けられながら、手作りでちょいと小粋な芝居小屋を育て上げ、ひいては神戸の演劇シーンを底辺から支えてきたのだと思います。一本どっこを姉とも母とも慕って下さる若い演劇人もたくさんいらっしゃったことでしょうね。

変調を訴え始めたのが1月半ば、検査結果が出た時には既に肺癌があちこちに転移しており、打つ手なし。生命力の強い人だっただけに、進行の速さも医師の想定をはるかに上回るものでした。「私、言われてるより早いから覚悟しときや」そう言った時にはもう、自らの死を従容と受け入れていたのでしょうか。
「病院はイヤや、おうちに帰りたい」という希望を受け入れ、3月28日に退院してからの18日間、ほとんど片時も離れず一緒に暮らしました。二度目の蜜月時代です。

訪問看護と緩和ケアのおかげで、最後は痛みからも苦しさからも解放された穏やかな日々でした。そうして4月14日正午きっかり、大勢の仲間たちに見守られながら私の腕の中で、まるで時計の短信と長針が天に向かって合わさるタイミングを見計らったかのように、息を引き取りました。何という見事な幕引きでしょう!
わずか59年と2ヶ月ちょっと。余りにも短い生涯でした。これからもやりたいことが一杯あったはずです。けれど、中身のぎっしり詰まった、オリジナリティ豊かな生涯です。自らの手で物語を構成し完結させたのです。それを私たちの誇りとし、祝福の言葉をこそ手向けようではありませんか。
これぞ真のハッピーエンドだ、おめでとう!

(追記)イカロスの森は今後、私が中心になって引き継いでいきます。故人には及ぶべくもありませんが、微力を尽くしたいと存じます。また一緒に、一本どっこに見られて恥ずかしくない舞台を作っていきましょうね。
2022 news
朗報!イカロス使用料の新機軸スタート!
(詳細は「イカロスの情報」欄をご参照ください)
2021 news
緊急事態宣言の解除に伴って、席数制限を外します。基本40席で。
ただし、衛生面への配慮から、換気・消毒については従来通り続行します。
マスク・フェイスシールドについては、世間的に不要の判断が下されるまで続行、とお考え下さい。
2020 news
■席数制限について■

席数制限を各回30を目処に引き上げます。椅子席は全て使用可能。仕切りのない席は1人分くらいの間隔を開けて座って頂きます。ただし、それ以外の感染防止対策は従来通り十分にご配慮下さい。
  • 演者と観客の間に十分な距離を取る、またはビニールシートなどの仕切りを設ける。
  • 小まめに換気する。
  • スタッフ、観客にマスク着用を徹底する。
  • 入退場時及びトイレ使用後のアルコール消毒。
  • 席数制限の徹底。 
  • 検温などにより、体調不良者の入場をお断りする。
  • 上の各項目についてチラシに掲載する。
ただし、今後どのように事態が推移するか予断を許しません。席数制限など変更がある度、ここに掲載しますので、ご注意下さいませ。
2019 news

■「KOBE ART AWARD 2019 地域貢献賞」を受賞致しました!■

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「神戸文化支援基金」という、純粋な有志の方々による財団法人があります。
何の前触れもなく、突然受賞を知らせるお電話を頂き、びっくりするやら恐縮するやら欣喜雀躍するやら、でした。
去る7月4日、代表理事の島田さんが営むギャラリー島田で受賞式がおこなわれ、4人の仲間たちと一緒に晴れの席に連なりました。
思えば25年前、密かな失墜の予感とともに離陸したイカロス号ですが、まさかこんな賞を頂けるまで続くとは、多分誰も思わなかったでしょう。
これもひとえに、共に支え励まし続けてくれた皆様のお陰です。
謝謝、多謝!
初代代表の一本どっこに捧げます。
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